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不動産会社を相続した場合の対処法

 何も分からない状態でも大丈夫。放置せず、まずやるべきこと 

  親が不動産会社を経営していた場合、相続人がその会社を引き継ぐことになります。

 しかし実際には、

 ・会社のことが全くわからない

 ・不動産の状況も把握していない

 ・何から手をつけていいか分からない

という方がほとんどです。

そしてその結果

 何もできず放置してしまうケースが非常に多いのが現実です。

 本記事では、不動産会社を相続した場合の正しい対処法と進め方をわかりやすく解説します。

こんな状況ではありませんか?

・親が不動産会社を経営していた

・自分は会社に関わっていなかった

・不動産の内容がよくわからない

・税金だけを払っている状態

・会社も不動産もそのまま放置している

 ひとつでも当てはまる場合、早めの対応が重要です。

不動産会社を相続すると何が起こるのか?

 まず理解しておくべきポイントはこれです。

 「会社」と「不動産」は別物

 相続では、

・会社の株式

・会社名義の不動産

この2つが別々に存在します。

■ よくある誤解

✕ 不動産を相続した

  →実際は、

 会社の株式を相続しただけ

  つまり

 不動産の所有者は「会社のまま」

  です。

 ■ その結果どうなるか

  ・勝手に売却できない

  ・名義変更できない

  ・会社の手続きが必要

 ここで止まる人が非常に多いです。

放置するとどうなるか?

不動産会社を相続して放置すると、次のような問題が起こります。

①固定資産税・維持費がかかり続ける

 会社が存在している限り、

 ・固定資産税

 ・管理費

 ・修繕費

 はずっと発生します。

 何もしていないのにお金だけ減る状態

➁不動産が動かせない

 会社名義のままだと、

 ・売却できない

 ・活用できない

 資産が”塩漬け”になります。

③相続が繰り返されて複雑化

 放置したまま次の相続が起きると、

 ・株主が増える

 ・意思決定ができない

 最悪、誰も処理できない状態になります。

④会社の責任が残り続ける

 不動産にはリスクがあります。

 ・老朽化

 ・倒壊

 ・入居者トラブル

 その責任は全て会社に残ります。

不動産会社を相続した場合の対処法

何から手をつけるべきかを具体的に解説

不動産会社を相続した場合、多くの方が「何から始めればいいのか分からない」と悩まれます。

 しかし、やるべきことは明確です。

 正しい順番で整理していくことが重要です。

①:現状を正確に把握する

 まず最初に行うべきは、

 ➡ 「全体像の把握」です。

 これをせずに進めると、ほぼ確実に途中で止まります。

■ 確認すべきポイント

① 会社の状況

  ・現在も登記上存在しているか

  ・代表者・役員はだれか

  ・株主構成はどうなっているか

  ・定款や議事録は残っているか

 特に「株主」が重要です。

  (=誰が意思決定ができるか)

② 不動産の内容

  ・所在地・物件数

  ・名義(会社か個人か)

  ・共有の有無

  ・利用状況(空き、賃貸中)

 登記簿を取ると一気に整理できます。

③ 借入・担保の有無

  ・金融機関からの借入

  ・抵当権の有無

  ・個人保証の有無

 ここを見落とすと後で詰みます。

④ 収支状況

  ・家賃収入があるか

  ・管理費・固定資産税

  ・赤字か黒字か

 「残すべきか」の判断材料になります。

➁:方針を決める

 現状を把握したら、次は

 どう終わらせるか(または活かすか)

 を決めます。

■ 主な3つの選択肢

① 不動産を売却して会社を清算する

 一番シンプルな方法

  ・不動産を売る

  ・借入を返済

  ・残りを分配して会社を閉じる

向いているケース

  ・売却可能な物件

  ・相続人が関与したくない

  ・現金化したい

注意点

  ・売却のタイミング

  ・税金(譲渡・法人税)

  ・金融機関との調整

② 不動産を個人へ移して整理する

 実務上多いパターン

  ・会社→相続人へ移転

  ・個人で保有・売却

向いているケース

  ・すぐ売りたくない

  ・家族で保有したい

  ・賃貸収入を継続したい

注意点

  ・みなし譲渡課税

  ・登録免許税・不動産取得税

  ・評価額の設定

 ここは設計ミス=大損になるポイント

③ 第三者へ売却(M&A)

 意外と使える選択肢

向いているケース

  ・収益物件がある

  ・事業として成立している

注意点

  ・買い手探し

  ・条件交渉

 方針決定で最も重要なこと

以下を総合的に見ます

 ・不動産の価値

 ・借入状況

 ・相続人の希望

 ・税負担

 ・将来の活用

 ”一番損しないルート”を選ぶことが重要です。

 

③:実行

 方針が決まっても

 実行できないケースが非常に多いです。

■ 実際に必要な手続き

 ・株式の相続手続き

 ・不動産登記 

 ・金融機関との調整

 ・税務申告

 ・解散・清算手続き

 すべてが同時並行で動きます。

■ なぜ止まるのか?

 理由はこの3つです。

① 専門分野がバラバラ

  ・司法書士

  ・税理士

  ・不動産会社

 誰が主導するか不明

② 判断が難しい

  ・売るべきか

  ・移すべきか

  ・残すべきか

 決められない

③ 手間が多すぎる

  ・書類収集

  ・書類作成

  ・関係者調整

  ・手続きの理解

 忙しい人ほど止まる

よくある「詰むパターン」

 かなりリアルな話です。

 とりあえず放置

 → 数年後さらに複雑化

 不動産だけ動かそうとする

→ 会社が絡んで進まない

 専門家をバラバラに依頼

→ 連携できず止まる

 共通点は「全体設計がないこと」です。

専門家に相談すべき理由

なぜ自分だけで進められないのか?

不動産会社の相続については、

 「とりあえず自分で調べてやろう」

 「税理士や不動産会社に聞けば何とかなる」

と考える方も多いですが、実際には

 途中で止まるケースが非常に多い分野です

その理由を具体的に解説します。

①:分野が複雑に絡み合っている

 不動産会社の相続は、単一の手続きではありません。

■ 必要になる分野

  ・相続(株式・遺産分割)

  ・会社法(解散・清算)

  ・不動産(売却・管理)

  ・登記(名義変更)

  ・税務(法人税・譲渡税)

  ・金融(借入・担保

 つまり

「一つの専門家では完結しない構造」になっています。

■ 実際に起きること

  ・税理士→「登記は司法書士へ」

  ・司法書士→「税務は税理士へ」

  ・不動産会社→「売却はできるが手続きはわからない」

 誰も全体を見ていない状態

 その結果

 ・方針が決まらない

 ・手続きがとまる

 ・たらい回しになる

➁:「順番」を間違えると詰む

 不動産会社の相続は、

 やる順番が非常に重要です。

■ よくあるミス

不動産を先に売ろうとする

  →会社の手続きが未整理で進まない

相続だけ先に終わらせる

  →株式は動いたが不動産が動かない

とりあえず解散する

  →不動産処理ができず清算が終わらない

 これ全部、実務で非常に多いです。

 なぜ起きるか?

 全体設計がないからです

③:税務判断が非常に難しい

 ここは特に重要です。

 不動産会社の処理では、

 ・売却するか

 ・移転するか

 ・残すか

 によって

 税金が大きく変わります。

■ 具体的には

  ・法人税

  ・譲渡所得税

  ・みなし譲渡課税

  ・不動産取得税

  ・登録免許税

■ よくある失敗

 「知らずに進めて数百万円単位で損する」 

 例えば、

 ・評価額の設定ミス

 ・タイミングのミス

 ・スキーム選択ミス

 後から取り返せません

④関係者が多く調整が必要

不動産会社の相続では、

 ・相続人

 ・金融機関

 ・税理士

 ・不動産会社

 など、多くの関係者が関わります。

■ よくある問題

  ・意見がまとまらない

  ・説明ができない

  ・手続きが止まる

 特に多いのが、

 「誰が主導するか分からない問題」

⑤手間と時間が想像以上にかかる

 実際の手続きでは、

 ・書類収集

 ・登記手続き

 ・各種調整

 ・役所対応 など

 かなりの時間と労力が必要です。

■現実

 ・平日は仕事で動けない

 ・手続きが分からない

 ・精神的に負担が大きい

 結果、放置される

結論

専門家が必要な本当の理由

 ここまでまとめると、

 不動産会社の相続は

 ・分野が複雑

 ・順番が重要

 ・税務判断が難しい

 ・調整が必要

 ・手間が大きい

 

 ”個人で完結できる構造ではない”のが本質です。

では、どんな専門家に相談すべきか?

 ここも重要です。

■ NGパターン

 ・税理士だけ

 ・司法書士だけ

 ・不動産会社だけ

 単独では完結しません。

■ 理想

 全体を設計して実行できる専門家

 つまり、

・相続

 ・会社

 ・不動産

横断して見られること

当法人ができること

 当法人では、

✓ 全体設計(出口戦略)

 →どの方法が最適か判断

✓ 実行支援

→手続きを一括対応

✓ 専門家連携

→税理士・不動産会社と調整

 「設計」と「実行」を一体で行います。

不動産会社の相続は、

 最初の判断で結果が大きく変わる分野です

 ・早く相談すれば選択肢が増える

 ・遅れるほど難しくなる

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 「何も分からない状態」でも問題ありません。

 現状を整理することで、最適な進め方が見えてきます。

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各種会社(法人)の解散

 株式会社とは、株主から委任を受けた経営者が事業を行い、利益を株主に配当する会社のこと。株主は出資した限度で責任を負います。

 有限会社とは、以前設立が認められていた形態で有限会社法を根拠に設立させた会社のこと。現在は設立できません。

 合同会社とは、原則として出資者と経営者が同じで、所有と経営が一体化している会社のこと。出資者は株式会社と同様出資した限度で責任を負います。

 合資会社とは、有限責任社員と無限責任社員の2種類の社員が存在する会社のこと。

 合名会社とは、無限責任社員のみによって構成される会社のこと。社員全員が会社債務について直接無限の責任を負います。

 一般社団法人とは、人が集まった組織体で、剰余金の配当を行うことを目的としない法人のこと。

 一般財団法人とは、財産の集まりに対して法人格を与えられた団体のこと。一般社団法人と同じく剰余金の配当を目的としません。

 特定非営利活動法人とは、ボランティア活動などを行う団体で法人格が付与された法人のこと。

 医療法人とは、病院、医院や歯科医師が常時勤務する診療所又は介護老人保健施設を開設することを目的として設立された法人のこと。

 宗教法人とは、教義をひろめ、儀式行事を行い、及び信者を教化育成することを目的とした団体のこと。都道府県知事若しくは文部科学大臣の認証が必要です。

 学校法人とは、私立学校の設置を目的として設立される法人のこと。都道府県知事若しくは文部科学大臣の認可が必要です。

 社会福祉法人とは、社会福祉事業を行うことを目的として、社会福祉法の定めるところにより設立された法人のこと。

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村井 賢介

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