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はじめに
建設会社の社長が亡くなった場合、ご家族や相続人は突然、会社の整理という大きな問題に直面します。
特に、相続人が建設業に関わっていなかった場合、
「会社を続けるべきか分からない」
「建設業許可がどうなるのか分からない」
「重機や車両、不動産をどう処理すればよいか分からない」
という状況になりがちです。
建設会社は、一般的な会社よりも整理すべきものが多く、放置すると問題が複雑化しやすい特徴があります。
そのため、社長が亡くなった建設会社は、早い段階で現状を整理し、今後の方針を決めることが重要です。

社長が亡くなった場合、まず大切なのは「会社の全体像」を把握することです。
建設会社には、会社名義の預金だけでなく、重機、車両、資材、事務所、倉庫、資材置場など、多くの財産が残っていることがあります。
一方で、金融機関からの借入、リース契約、未払いの外注費、未回収の工事代金なども残っている可能性があります。そのため、まずは次のような点を確認します。
・会社の株式は誰が相続するのか
・建設業許可は残っているのか
・進行中の工事や未回収の工事代金はあるのか
・会社名義の不動産や重機・車両はあるのか
・借入金や保証債務は残っていないか
ここを整理しないまま解散や廃業を進めると、後から未処理の問題が出てくることがあります。

社長が亡くなったからといって、必ず会社を解散しなければならないわけではありません。
後継者がいて、取引先との関係も維持でき、今後も建設業を続けられるのであれば、事業承継を検討することになります。
一方で、後継者がいない場合や、相続人が建設業に関わる予定がない場合は、会社の解散・清算を検討することになります。
特に、すぐに工事を行っていない会社や、建設業許可だけが残っている会社は、早めに整理した方がよいケースが多くあります。

建設会社が建設業許可を取得している場合、社長が亡くなった後は許可の取扱いも確認する必要があります。
会社を継続する場合は、経営業務の管理責任者や選任技術者など、許可要件を満たし続けられるかが重要になります。
一方で、会社を解散する場合や建設業を廃止する場合は、建設業許可の廃業届が必要になります。
建設業許可は、社長が亡くなったからといって自動的に整理されるものではありません。
会社の解散手続きとは別に、許可行政庁への届出も検討する必要があります。

建設会社には、重機や車両、工具、足場材、仮設資材などが残っていることがあります。これらは会社の財産です。そのため、会社を解散する場合には、売却するのか、処分するのか、誰に引き継ぐのかを決める必要があります。
特に重機や車両は、時間が経つほど価値が下がります。使わないまま放置していると、修理費や処分費がかかることもあります。
早めに査定や処分方法を検討することが重要です。

建設会社では、事務所、倉庫、資材置場、駐車場などを会社名義で所有しているケースがあります。
会社を解散する場合、この不動産をそのままにしておくことはできません。
売却するのか、株主や相続人へ移転するのか、清算手続の中で整理するのかを決める必要があります。
会社名義の不動産は、税務や登記も絡むため、判断を誤ると手続きが長期化したり、余分な税負担が生じる可能性があります。

社長が亡くなった建設会社では、工事代金の請求状況が分からないことがあります。
・工事は完了しているのに請求していない
・請求済みだが入金されていない
・追加工事分の精算が終わっていない
このような未回収金が残っている場合、会社の重要な財産になります。
放置すると回収が難しくなることがあるため、早めに契約書、請求書、入金履歴を確認することが大切です。

建設会社では、金融機関からの借入や重機・車両のリース契約が残っていることがあります。また、社長個人が会社の借入について連帯保証をしているケースもあります。
社長が亡くなった場合、保証債務が相続に関係する可能性もあるため、早めの確認が必要です。会社を解散する前に、会社の負債や契約関係を整理しておくことが重要です。

社長が亡くなった建設会社を放置すると、問題は時間とともに複雑化します。
会社の維持費がかかり続けるだけでなく、建設業許可の手続き、重機や車両の価値低下、不動産の管理、未回収金の時効、相続人の増加など、さまざまな問題が発生します。
最初は相続人だけで話し合えば済んだことも、時間が経つと関係者が増え、意思決定が難しくなります。
「落ち着いたら整理しよう」と考えているうちに、手続きがどんどん難しくなるケースが少なくありません。

社長が亡くなった建設会社を整理する場合は、次の順番で進めることが重要です。
まず、会社の財産・負債・契約関係を確認します。次に、相続人間で会社を続けるのか、解散するのかを決めます。
解散する場合は、建設業許可の廃業、重機・車両・不動産の整理、未回収金や借入金の整理を行います。
最後に、会社の清算結了の登記を進めます。この順番を間違えると、途中で手続きが止まることがあります。

社長が亡くなった建設会社の整理では、相続手続きだけではなく、会社の解散・清算、建設業許可、重機・車両、不動産、工事代金、借入金など、多くの問題を同時に確認する必要があります。
特に相続人が建設業に関わっていない場合、何から始めればよいか分からず放置されやすいですが、放置すればするほど手続きは難しくなります。
まずは会社の現状を整理し、会社を続けるのか、解散するのかを決めることが大切です。
当法人では、社長が亡くなった建設会社の整理について、相続手続きから会社の解散・清算、建設業許可の廃業、会社名義不動産の整理まで一括してサポートしております。
「何から始めればよいか分からない」という段階でも、お気軽にご相談ください。

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